本記事は、以下のような疑問を持つ人におすすめです。
- ストーリングってなに?
- ストーリングの基本は?
- プレッシャーを与えるには?
アルティメットのディフェンスをするときに「ストーリング」について覚える必要があります。
本記事では、ストーリングについて詳しく知りたい人向けに、ストーリングという用語の意味や基本、プレッシャーを与えるためのコツについて紹介します。
ストーリングについての知識を深め、ディフェンスをレベルアップしましょう!
ストーリングとは?

ストーリングとは、ディスクを持つ人をディフェンスするマーカーが、10秒数えることを言います。
また、ストーリングは、相手の投げるコースを限定させることでディフェンスします。
ストーリングの基本

ストーリングは、以下の流れで行います。
- 対象のスローワーにディスクが渡ったときに、カウントを始める
- カウント中、スローワーの投げるコースを限定し、ディフェンスする
- スローワーが投げるまで、または10(テン)まで数える
それぞれの局面で具体的に意識すべきことを詳しく紹介します。
対象のスローワーにディスクが渡ったとき
「ディスクイン、ストーリング、1(ワン)、2(ツー)、…」と数えます。このとき、間隔を短くして速く数えてしまわないように注意しましょう。
また、数字を数える前の「ストーリング」には0(ゼロ)の意味合いが含まれるため、必ず言う必要があります。
カウント中
スローワーの投げるコースを限定し、ディフェンスします。このとき、スローワーから3m以上離れるとカウントしても無効となるため、注意しましょう。
また、オープン・インサイド・裏の中のどこを防ぐのかを決めると、ディフェンスしやすくなります。
オープン・インサイド・裏について詳しく知りたい人は、「オープン・インサイド・裏とはどこ?用語の意味や違い【アルティメット辞書】」も読んでみてください。
スローワーが投げるまで
スローワーが投げるまで、または10(テン)までカウントしましょう。10(テン)まで数えられると、ターンオーバーになります。
ターンオーバーについて詳しく知りたい人は「ターンオーバーとは?用語に意味を簡単に解説」も読んでみて下さい。
ストーリングのコツ(プレッシャーの与え方)

オフェンスにプレッシャーを与えるストーリングの方法として、以下のポイントが挙げられます。
- 後ろを見ながらディフェンスする
- 相手の動きを予測して動く
- チームメイトの声を反応して動く
- 同じ人をマークする
後ろを見ながらディフェンスする
スローワーが投げようとしている相手を見ながらディフェンスすると、プレッシャーを与えられます。「もしかしたら手を出してくるかも...」と不安を誘えるからです。
ただし、ストーリングは相手の投げられるコースを限定することが目的であることを忘れないようにしましょう。後ろを見すぎると、守るべきコースに投げられることもあります。
相手の動きを予測して動く
相手の動きを予測して、相手より先に自分の手と足を動かしましょう。スローワーより先に動くことでスローを防ぐことができるからです。
ただし、大胆に動くと守るべきコースを守れなくなることがあります。相手の動きをよく観察し、大胆に動くべきか慎重に動くべきか判断しましょう。
チームメイトの声を反応して動く
味方から守ってほしいコースの指示があれば、その声に反応して素早く動きましょう。
チームメイトは全員でディフェンスするために「インサイド!」「裏!」と声をかけてくれます。
ディスクに夢中になっていると周りの声が聞こえづらくなりがちですが、意識的に聞くことでストーリングをレベルアップできるはずです。
インサイド・裏について詳しく知りたい人は、「オープン・インサイド・裏とはどこ?用語の意味や違い【アルティメット辞書】」も読んでみてください。
同じ人をマークする
同じ人をマークすることで、オフェンスの特徴を掴めるようになることがあります。そうなれば、ディフェンスできる確率が高くなります。
同じ人をマークしてよく観察することで癖を見抜き、ディフェンスにつなげましょう。
ストーリングに関するよくある質問

ここからは、ストーリングに関するよくある以下の5つの質問に対して回答していきます。
- ストーリングは言わなくても良い?
- ストーリングで速くカウントするとどうなる?
- ストーリングはスローワーに近づくべき?
- ストーリングの練習方法は?
- カウントの10(テン)と同時に投げた場合はどうなる?
ストーリングで速くカウントするとどうなる?
ストーリングで早くカウントすることは、「ファストカウント」という反則行為で、オフェンスがコールしたタイミングからカウントを2つ戻さなければいけません。
たとえば「1、2、3、4、5、『ファストカウント!』」というタイミングで言われた場合、5秒~6秒までの間にコールされたため、3秒~4秒まで戻り「4、5、6、、、」とカウントすることになります。
必ず1秒以上の間隔をあけて、カウントするようにしましょう。
ストーリングは言わなくても良い?
ストーリングは必ず言う必要があります。なぜなら、言わなかった場合は前述同様の「ファストカウント」になるからです。
ストーリングには「0(ゼロ)」の意味合いが含まれているため、忘れずに言いましょう。
ストーリングはスローワーに近づくべき?
ストーリングの位置は、スローワーに近づいていても離れていてもどちらでも構いません。
しかし、自分に適した位置を探していくことは重要です。どの位置に立つとディフェンスしやすいかを見つけていけるように、スローワーとの距離を確認しながら練習しましょう。
ストーリングの練習方法は?
ストーリングは機敏さ、素早さ、敏しょう性などのアジリティを鍛えると良いでしょう。また、ストーリングが上手なアルティメット選手の動画を見て、コツを掴むのもおすすめです。
また、実戦練習では相手によってストーリングの形を変化させる練習ができるでしょう。
カウントの10(テン)と同時に投げた場合はどうなる?
「テ」の文字を言った瞬間から「ストールアウト」という反則行為をコールすることができます。
ただし、カウントが早くならないように注意しましょう。ファストカウントになる恐れがあります。
ストーリングを上達させよう!
本記事の要点をまとめると、以下の通りです。
- ストーリングとはディスクを持つ人をディフェンスするマーカーが10秒数えること
- スローワーの投げるコースを限定するのが目的
- さまざまな方法でプレッシャーを与える
ストーリングの技術は、ある程度のレベルまで上達すればチームに貢献することが可能です。どのようにしたらディフェンスできるのかを考え、試行錯誤しましょう!
参考文献
出典:WFDF アルティメット公式ルール 2021-2024 年版
参照:https://www.jfda.or.jp/web/wp/wp-content/uploads/2021/03/Rules-of-Ultimate-2021-2024-JPN-v1.0.pdf